私には1歳と3歳の子供がいます。今まで幾度となく、命に関わるヒヤリを経験したことがありました。テーブルに上って頭から落ちる、トマトを丸のみしてしまいオエっとなる、公園の落ち葉を食べてしまい夜中に嘔吐。本当に、子供は放っておけば死に向かいますね…
だからずっと気になってはいたのです。こんな時どんな対応をとればいいのか。子供の命や人生を救えるのか。YouTube等で救命措置の動画は何度か見ていましたが、力加減とか全然わからない!ということで先日、都内のNPOが主催する乳幼児専門の救命講習を受講してきました。
結論…行ってよかったです!一度受講したぐらいで実際うまくいくなんてことはないと思いますが、少しぐらいは落ち着いて行動できそう。少なくともフリーズするようなことはないと思います。
手当の手順は消防庁のYouTube等で見ていただければと思いますが、心構えやポイント、その手当をする理由等が分かりやすかったのでまとめておきます。
<乳幼児事故の死因>
・大人と比べ、窒息や溺水等、呼吸が止まることによる事故が多いのが特徴
・ナッツ類・豆類は原則与えない。喉で水分を含み膨張するので出にくい
・食事で窒息を防ぐポイント
①大人といっしょに食べる:窒息すると全く声が出せない(「うっ、息ができない」と苦しがっている状況や咳込んでいる時点ではまだ窒息ではない)ので、周りがいち早く気付くことが重要
②行儀よく食べる:歩き回ると気道が開き、誤飲しやすくなる
・救急隊が到着するまで平均10分。心臓停止の場合、その間何もしなければ死亡率は100%。呼吸停止の場合は50%、放置すれば半数が死んでしまう。
・呼吸が停止し、酸素が薄くなると心臓が止まる。心臓が止まると脳に酸素を含んだ血液が届かなくなり脳細胞が死滅していく。骨や皮膚等と違い、脳細胞は一度死滅すると再生できないので、CPR(心肺蘇生法)により脳に酸素を送り続ける必要がある
・AEDは万能ではない。心疾患により痙攣中の心臓の動きを正すためのもので、止まっている心臓を動かすことはできない。乳幼児の場合は心停止が多く、AEDが役に立たない可能性が高い。救急車要請と心肺蘇生法の実施を最優先にし、AEDは人員に余裕があればと考える(救急車には搭載されている)
・窒息のサイン(のどをつかんで苦しそうにする)があり呼吸ができていなければすぐに119番通報。異物除去できなれば2-3分後にはCPRが必要な状況になるため、早すぎることはない
・異物除去では、頭を低くする
本筋と逸れますが、乳児の人形を使った心臓マッサージの実技のとき、1歳になったばかりの我が子が、人形の口から洩れるシュッシュという空気音を真似て、隣で「シュッシュッシュッ」と真剣に唱えていたのがおもしろかったなぁ…。真面目な場なのに笑わせないでおくれ